【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
娘たちを次期皇后の座に押し上げようとしている帝国貴族も難色を示したが、最終的には納得せざるを得ないだろう。

むしろメイジーが来たことで国のバランスを崩すことにならずによかったともいえる。
スリーダイト帝国は今、二つの派閥に分かれて拮抗状態だった。
だからこそ慎重に動かなければと思っていたのだ。

それに今まで会ってきた女性たちはガブリエーレを恐れるか心酔するかのどちらかだ。

(結婚したいなど、思うことはないと思っていたが……)

けれど何も知らないメイジーはいい。
ガブリエーレに平然と注意をして、対等に接してくる。
媚びてくることもなく、思い通りにならない。
こんなに面白いことが他にあるだろうか。

今はどうやってメイジーを説得させるか、考えを巡らせていた。

彼女の頭の中は貝で綺麗なシンジュを作ることでいっぱいだ。
権力をチラつかせても、何を与えても彼女は靡くことはない。
これだけ魔法を目の当たりにしたって、楽をしようとせずに自分で作業を続けているからだ。

ガブリエーレに頼めば一瞬で終わるだろう。
けれどそれがまったくない。
彼女は一つ一つ丁寧に作業をする。島の者たちもそうだ。
原始的な生活を続ける彼らを見ていると、魔法を使うことが当たり前になっていたガブリエーレは考えさせられる。
それはベルーガもあの景色を見て感じたそうだ。

そんな時、一時的に姿を消していたマオが姿を現す。
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