【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
メイジーはガブリエーレから母親の話を聞いて、言葉が出てこなかった。
家族から虐げられたが力がわかった途端、搾取されてしまう。
逃げ出した先でも国王に利用できると判断されそばに置かれた。

力がないとわかった途端に見捨てられてしまう。
メイジーにも魔法の力がないと判断したことが決定打になってしまったのではないか。
そもそも魔法が使えない人たちにとって宝石に魔力が込められているとわかるはずもない。

(目に見えない魔法なんてわからないわ……身近になければ尚更、理解できない)

幼かったメイジーには母親の記憶はほとんどない。
病弱だと聞かされていたし、顔を見たことも触れたこともほとんどなかったように思う。
メイジーに残されたのは母親の形見だという指輪だけ。
それも島流しされる前にジャシンスに奪われてしまったが。
今、その指輪を見たら母の力が込められたのかわかったのかもしれない。 

メイジーは母親の話を聞きながら涙が溢れてしまう。
だがガブリエーレたちの前だと思い、なんとか堪えていた。

するとガブリエーレがメイジーの背に腕を回してそっと抱きしめた。
驚いて顔を上げると、彼の言葉が頭に響く。


『今度は俺がお前を守ってやる』

「…………!」
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