【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
上から目線の態度と人を試すような視線。
舐められているようで腹が立つ。

(島で神のように崇められているなら仕方ないけど……仕方ないけど、なんだか腹立たしいわ)

メイジーは今、島民たちの食料になりかけている。
どうすれば食料ではなく人として見て貰えるのか。
考えた結果、ある答えに辿り着く。


「この島でわたしが役に立つって証明してみせるから!」


一歩足を前に踏み出して胸に手を当てて叫んだ。
自分が役に立てることを証明できれば食べられずに済むかもしれない、そう思ったからだ。

(ここの文化はあんまり進んでない。わたしの持っている知識が少しは役に立つかもしれない……)

一人だけ雰囲気の違うガブリエーレを除けば、だ。
彼がどんな立場なのかは知らないがメイジーにはまだよくわからない。
けれど生き残るためならなんだってやる。


『ふーん、面白い。なら、やってみろ』

「……!」


ガブリエーレの唇が綺麗に弧を描いている。
『おい、お前たち。こいつは役に立つから殺すな』


そう言うと、島民たちはものすごく残念そうに武器を下ろしている。
メイジーは体の力を抜いた。
ただ命の危機が過ぎ去ったことが理解できたからだ。

(た、助かったの……?)

ホッと息を吐き出した時だった。


『言葉も通じないのに、どうやって役に立つのか見ものだな』

「…………!?」


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