同期は私の蜜を吸って生きる

2. 一線を越える夜

「いやだからごめんって~、居酒屋おごってるじゃん、許してよ~」
「いやあのね?私は心配してたのにお前というやつは……」

居酒屋で酒を交わす。

「魔が差したというか」
「は」
「嘘、これは建前。ねえ、ゆめ。俺が言ったこと、忘れてないよね?」
「何」
「会社終わったら―――"それ以上に"って」

1秒ほど時が止まる。
そして、手にしていたジョッキをゆっくりおろし、

「森が言う"それ以上"って―――」
「うん、ゆめならわかるでしょ」

やっぱりそうなのかな、まあ、ご無沙汰だし。
流れに任せても―――


*


「森っ…!んっ…!」

森の家に上がると玄関先で真っ先に唇を奪われる。

「ねぇ、行為中は、結人って呼んで?」
「んっ……、はぁ…」

抱きかかえられ、そのままベッドへ。

「ゆめ、痛いけど少し我慢して」

そういうと森は、私の首筋を―――

「痛っ―――」

噛んだ。……噛んだ?

「これね、―――契り。もうゆめは俺以外とセックスしちゃだめだからね?」

慣れた手で服を脱がし、ブラも外す。
スカートのチャックもおろされ、パンツも脱がされる。
そして、森のごつごつした手が私の胸を揉みしだく。
改めて、こいつが男だと知らされる。

「あぁ…ふっ……!」

そして森は、私の性感帯をすべて知り尽くすぐらいの勢いで愛撫する。
私の大事な秘部にまで手を伸ばす。

「そこはっ…!あぁっ……!」

そして、舌で、私を味見するかのように体中を這わせる。
私の秘部から蜜が出ると、森はすかさず舌を這わせた。

「いやっ…あぁ…気持ち…あぁ―――」

もう私は森の虜になった。
そのあとも結局最後まで行為は終わらず、森の家で朝を迎えた。
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