同期は私の蜜を吸って生きる

3. 同期の秘密

シャッ……

突然現れた光。
目を開けると、私に背を向け、カーテンを開けている森の姿がそこにあった。
上半身裸で、スウェットズボンを履いている。
私はベッドから上半身だけ起こし、森の背中を見つめる。

―――とうとうやってしまった。

自覚するには時間はかからなかった。
起きたか、と森はこちらを振り向き、再び、ベッドに戻る。

「おはよう」
「……おはよう」
「昨日のゆめ、やばかったな」
「振り返るな、恥ずかしい」

森はどうしてか通常運転で、私もなぜか少し冷静でいられてる。
肌寒い季節のはずなのに、部屋はぬくぬくとしている。

「俺のテクやばいっしょ?やっぱり女が途切れないとレベルアップしていくものなんだよね」
「はいはい」
「何それ、俺に興味なすぎじゃない?」

もうちょっと関心持ってよーと私の胸を触りだす。
その時、自分も上半身どころか、全身裸だということを思い出した。

「……っ!触らないで」
「つれないねー」

『これね、―――契り。もうゆめは俺以外とセックスしちゃだめだからね?』
不意に、昨日森が言ったことを思い出す。

「ねえ、森。あんたが昨日言ってた"契り"って―――」
「ん?ああ、そんなこと言ってたね。聞いて驚かないでね、俺、実は―――」

"バンパイアなんだよね"
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