フォーエバーフレンド〜黒猫は会いにいく〜

『じゃあ、いいよね?』


 ミツイの確認に、ノゾミも頷いた。


『お父さんとお母さんの許可が必要だけど、自分も飼いたいと思うからいいと思うよ!自分のご飯は自分で捕れるんだもんね?』



 ノゾミに尋ねられたミニクロは素直に頷いて尻尾を振った。



『イツミがいなくなってからずっと、1人で獲物も獲ってきてた。大丈夫だよ』

『まあそれはそれで少し衛生上にも不安はあるけど、 一緒に暮らしてた時は料理もできたから、人としても役にも立つよ』



 ミツイからの言葉でもノゾミは頷いて、納得してくれた。



『じゃあ、あとは今寝てるお母さんにも話さないとね』

『そうだね』


 2人で寝ていた母が起きたのを見てからも、ノゾミと一緒に、ミツイはミニクロのことを説明した。

 ノゾミに説明したように、ミニクロが人に化けるとこを見せて証明して。

 話した結果、反対されるかと思ったら。


『ミニクロが自分で食べる分を稼げたりするなら住んでもいい』


 という話になって、母からも許しが出たから。

 なんとかミニクロも一緒に暮らせることになった。

『よかったね、ミニクロ』

『うん、またよろしくね、ミツイ』

『他の猫たちとケンカしないでね』

『他の猫たちが変な態度とらなかったら、なにもしない!!』
< 12 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop