崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
番外編:ショートコント『新婚生活』
それは私の原稿が無事脱稿し、高尚も持っていた大きい案件が片付いたらしく、久しぶりに完全な休日をふたりで過ごしている時だった。
「……ねぇ、くだらないこと言っていい?」
「おー」
「相方よろしくね」
「……、は? 待て、みのり、何を」
「ショートコント、『新婚生活』」
「は、はぁっ!?」
突然ショートコントなんて言い出した私を高尚がギョッとした顔で見る。だが止められない。
漫画家という人種は、思いついたネタをどこかで発表し他者の反応を確かめねばならない人種なのだから。
「トントントン。あ、あなた~! お帰りなさいっ」
「お、おう。た、ただいま?」
料理をしているヒロインを想像しながら口で効果音を言う。ちなみにジェスチャーはつけていない。ただ並んでソファに座り、このコントをしている。主に私が、だが。
「ねぇねぇ、料理から作る? お風呂掃除からする?」
「おい、俺が作る側か!? つーかさっきの効果音なんの音だったんだよ!? 料理じゃなかったのか!?」
すごい勢いでつっこまれ、テンションがあがる。
「……ねぇ、くだらないこと言っていい?」
「おー」
「相方よろしくね」
「……、は? 待て、みのり、何を」
「ショートコント、『新婚生活』」
「は、はぁっ!?」
突然ショートコントなんて言い出した私を高尚がギョッとした顔で見る。だが止められない。
漫画家という人種は、思いついたネタをどこかで発表し他者の反応を確かめねばならない人種なのだから。
「トントントン。あ、あなた~! お帰りなさいっ」
「お、おう。た、ただいま?」
料理をしているヒロインを想像しながら口で効果音を言う。ちなみにジェスチャーはつけていない。ただ並んでソファに座り、このコントをしている。主に私が、だが。
「ねぇねぇ、料理から作る? お風呂掃除からする?」
「おい、俺が作る側か!? つーかさっきの効果音なんの音だったんだよ!? 料理じゃなかったのか!?」
すごい勢いでつっこまれ、テンションがあがる。