崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
「急遽仕事の電話が来て編集部に戻らなくちゃいけなくなった秀次に、『私はコレをモデルにして打ち切り回避してやりますから』って宣言したことも覚えてない?」
(初対面の相手をコレ呼ばわり!?)
「その後、『プライベートを知ってこそ深みが出るんだ、家も取材させろ』って自宅の住所を言わずそのまま俺の家まで来て」
(何それ、私強引すぎない!?)
「最終的に口に無理やり突っ込まれたレンコンのはさみ揚げみたいに、俺に馬乗りになって服を脱ぎだしたことも全く覚えてないってことか?」
「は、はひ、全く……」
彼の口から告げられる話があまりにも酷すぎて泣きたい気持ちになる。というか、馬乗りになって服を脱ぎだしたとかどう考えても痴女じゃないだろうか。無理やり食べ物を突っ込むだけでもかなり罪深い。もし相手がアレルギーなんかを持っていれば、私は下手すれば殺人――とまではいかなくとも、何かの罪になったはず。
いや、それもだがそもそも同意を得ず無理やり相手と行為に及んだのならば、わいせつ罪だっただろうか。
「アレルギーのある相手にアレルギー性のある食べ物を強要する行為は……」
「傷害罪にあたる可能性があるな」
(初対面の相手をコレ呼ばわり!?)
「その後、『プライベートを知ってこそ深みが出るんだ、家も取材させろ』って自宅の住所を言わずそのまま俺の家まで来て」
(何それ、私強引すぎない!?)
「最終的に口に無理やり突っ込まれたレンコンのはさみ揚げみたいに、俺に馬乗りになって服を脱ぎだしたことも全く覚えてないってことか?」
「は、はひ、全く……」
彼の口から告げられる話があまりにも酷すぎて泣きたい気持ちになる。というか、馬乗りになって服を脱ぎだしたとかどう考えても痴女じゃないだろうか。無理やり食べ物を突っ込むだけでもかなり罪深い。もし相手がアレルギーなんかを持っていれば、私は下手すれば殺人――とまではいかなくとも、何かの罪になったはず。
いや、それもだがそもそも同意を得ず無理やり相手と行為に及んだのならば、わいせつ罪だっただろうか。
「アレルギーのある相手にアレルギー性のある食べ物を強要する行為は……」
「傷害罪にあたる可能性があるな」