崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
 修羅場の時はわからないが、でも高尚ならその期間はフォローに徹してくれると理由のない確信がある。私も、仕事が忙しい高尚のフォローをしたいと思うし、互いに忙しい期間があるからこそわかり合っていけると思う。それに。

「即レスってなんなのよ」
 重たいとか、思わなかったのだろうか。それともやっぱり別の意味に捉えての返信だったりする?
 彼がどういった意味で捉えどういった意味でこの返事をしたかの確証はないけれど。
「嬉しいって送ったら、重いかなぁ」
 少し迷い、でも嬉しいのは本当だから、とそう返事を送ったのだった。

 そんなやり取りをした後、浅見の描いてくれた背景を確認し私もシャワーを浴びる。浅見を起こさないように注意しながら寝室へと向かい、客用布団で眠っている浅見の横を忍び足で通り抜けてベッドへと潜り込んだ。
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