月とスッポン      ありのままは難しい

「聞いたませんが」
「言ってませんが」

「行った先で考えるというわけではないんですか?」
「行ったら、行ったでその場を全力で楽しむ主義なんで」

「もう良いです。わかりました」
「何が!」

「私も同行します。それで、全力で茜を口説きますので覚悟しておいてください」
「全く意味がわからないんですけど!」

「返事を待っていたら、定年退職してしまうという話です」
「そこまでかからないでしょ」

「どうせ、帰ってきても、忘年会シーズン突入でそれどころではない。お節で忙しいとか言って、年を越す羽目になるんです」
「それは否定出来ない」

「そこは否定してください」
「えー、とりあえずめチキンのいい匂いでお腹が空きました」

「一緒に食べようと思って買ってきたのを忘れていました」
「こんないい匂いを漂わせておいて、忘れないでください」

丸いボックスに入ったキチンを見れば、先ほどまでなかった食欲が湧いてくる。

「まだあと2作ありますので、一緒に観ながら食べようかと思いまして」
「いや、それは家にある大きなテレビで見た方がいいんじゃないですか?」
「前作も一緒に見たのですから、一緒に見て話したいじゃないですか!」

大河の運転中の独演会。あれはもういいや。

チキンを持ち上げ、部屋へと入っていく。

「また何もないじゃないですか!」
「引っ越すんで。片付けるのは当たり前じゃないですか?」

「聞いていません」
「言っていません」

またしても、大河に言いくるめられ、【ルームシェア】する事になるのは、また別のお話。
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