月とスッポン      ありのままは難しい
一口食べてから「少しだけ交換しませんか?」と聞くだけで、返事をする前に器を交換する。

いいんだけど、良いとは言ってない。
そっちも気になっていたからいいんだけど!

大河を睨みつつ、入っていた具を一口。
うん、よくある味だ。

「《あとは定期的に開かれる市の地代に各地に関所を設けて高額の通行税を徴収。
要するに今で言う金融業、不動産業、運輸業を担うコングロマリット財閥ですね》」

「コングロマリット?」
「簡単に言ってしまえば、複合企業ですね。楽地やソシーなどのグループ会社の事だと言えばわかりやすいかもしれません」
「それはそれは」

器を戻し、残りを食べる。

「お金も力も持っていたら、強いわけですね」

「《それを踏まえ、室町時代の焼き討ちも、織田信長による焼き討ちは豊臣秀吉によってですが、それぞれ18年で復建していますが、
細川政元による焼き討ちから織田信長公が焼討ちを仕掛けた時にはまだ、70年経っても完全には再建はされていなかった事を考えると、比叡山自体が頭打ちどころか衰退していた証拠なのかもしれません》」

食べ終わった食器を返して、店を後にする。

会館へと向かい、正覚院不動の御朱印を頂き、食後の一服と喫茶でそれぞれの干支の梵字のラテを注文し、琵琶湖を一望できる席へと座る。

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