月とスッポン      ありのままは難しい

「《比叡山の守護神の【鹿島明神】と【赤山明神】が降臨した際の御座石です。
【赤山明神】は比叡山西麓の守護神で東麓の守護神は、【日吉山王】ですね」

「ほー」

「《【鹿島明神】は祇園祭の船鉾の屋形内には、主神神功皇后と皇后に従う住吉明神、鹿島明神、安曇磯良の4柱の御神体人形が祀られています。
そこでは、鹿島明神は船鉾の舵取り役をされ、神功皇后の後方を守る武神。知勇兼備の神様です。
武御雷神 とも呼ばれています》」

歩み出せば、私の手ごと山の上に立つお堂を指す。

「《円仁が遣唐使として留学した際、中国の赤山において新羅明神を仏法研究の守護神とし、その功徳によって9年半の修行を無事終えたため、帰国後祀ったのがあそこにある【赤山宮】です。
それ以来、新羅明神は、地蔵菩薩と神仏習合して天台宗の守護神として篤く祀られてきました》」

遠くから失礼します。
今度来た時は、ちゃんと挨拶しますので

と下から挨拶をしていれば、大河も同じように拝んでいる。

「《赤山大明神は、陰陽道の祖神とされ、道教の泰山府君と同一とみなされている神様です。
中国では古くから寿命と生命をつかさどる神であり、仏教では地獄の十王閻魔の横で【閻魔帳】を持っている存在にあたります》」

なんて話が続き中歩けば、鐘楼が見え道が左右に分かれている。
また登るか降るかの選択になる。

「《登ると恵心堂があります。は、978年からの5年間の天元年間に藤原道長の父、兼家が慈恵大師良源の協力を得て建立した寺で、良源の弟子で恵心僧都と呼ばれた源信が修行をしたことから、浄土信仰発祥の地といわれています。》
残念ですが、そこも次回に回して、今日は降ります」
「了解です」
< 65 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop