月とスッポン ありのままは難しい
「《1925年 大正14年に篤信者 山口玄洞により再建された、桧皮葺の【多宝塔】です。
創建当初の姿はこうした塔ではなく堂宇でしたが、信長の焼討ちで灰燼に帰しました。
再建の際、平安時代の一条天皇中宮・上東門院彰子施入の金銅経箱、国宝の【宝相華唐草手彫経箱】などが発掘されています。
現在は釈迦如来・多宝如来及び宝塔を祀り、慈覚大師 円仁が書写した仏教の経典を塔中に安置して祈念する塔です》」
どこから登るのだろうと歩いていけば、最初にの池にたどり着く。
「近くで拝見するのも次回ですね」
残念だ。でも、時間に限りがあるのです。
次回に楽しみがあるって事はいい事ですよね
と自分に言い聞かす。
「この池は龍ヶ池と言い、あちらに弁財天が祀られています。
《延暦寺古書によると、昔この池に大蛇が棲みつき村人に害を与えていました。
元三大師これを聞き大蛇に向い「法力を持つと聞くが本当か」と訊ねます。大蛇は、威猛々に「本当だ。出来ないことは何もない」と答えたそうです。
そこで大師が「ならば大きい姿になってみよ」と言うと数十倍の大きさに「では、小さくなり私の手の平に乗れるか」と言うと小さくなり手の平の中に入りました。
そこで、大師がすぐさま観音様の念力により閉じ込めてしまわれました。
そして弁天様をお迎えし、小さな蛇をお渡しになり、お侍いとして仕えさせて頂きたいとお願いされました。
大蛇も大師に諭され前非を悔い、今度は自分の持つ法力を善業に向け横川の地を訪れる人の道中の安全と心願の成就の助けをすると誓いました。
別名【雨乞いの弁天様】としても知られており、とても法力があると言われています。
因みに、「策略に嵌ってはダメ」という意味で「その手に乗るな」と言いますが、この言葉の語源だと言う説があるそうです》」