月とスッポン ありのままは難しい
なぜ、大河に気を使って会話をせねばならないのか?
これは先ほどの話に戻るのを回避する先手必勝法で、気を使っているわけではない。気を回しているだけだ。
使ってるも回しているも同じではないのだろうか?
自問自答しながら、ベビーコーンからワカメへと移る。
黙々と食べる私に「どうかしましたか?」と大河が不思議そうに聞いてくる。
「どうかしたかと言うか?どうもしないが、食べ放題なんだから好きなものを取って食べればいいのではないか?とは思っています」
「確かにその通りですが、食事に関しては栄養をバランス良く摂るようにするべきではないですか?」
「何を持ってバランスなのかによるんじゃないですか?そもそも私よりも食生活が悪そうな人間にバランスとか言われると笑える」
「仕事柄どうしても不規則になったり外食が多くなったりしますので、普段食べる物は気を付けています」
「そう言う事じゃない」
どう言う事?と首を傾げないで欲しい、可愛いではないか!
「そちらは普段を気を付けているかもしれないけど、こっちは普段の食生活が健康食なので外では食べたい物を食べたいだけ食べるんですよ」
「なるほど」と納得を頂く。
だから好きな物だけど食べさせろと伝わった様で何よりです。