口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
(清広さんは、本当に……。私にはもったいないくらい、最高の夫だ……)
彼の言葉を耳にしたつぐみはぼんやりしている場合ではないと最後の力を振り絞り、作業に集中した。
*
「お、終わった……!」
──清広の力を借りたつぐみは、想定よりも早くすべての作業を終えることに成功した。
時刻は夜の二十時を周り、清広には帰宅後五時間も休憩無しで作業を手伝わせていたことになる。
彼に対して申し訳なさでいっぱいになりながらも、張り詰めていた緊張の糸が途切れたことで一気に眠気が襲ってきた。
「夜食ができるまで、起きていられるか」
「うぅ……凝った料理なんて、作れません……。パンでいいや……」
「わかった。用意しよう」
寝ぼけているつぐみはすっかり清広をいないものとして扱っている。
身を寄せていた彼の支えがなくなったせいで、彼女はこてりと床に寝転がった。
(起きていなきゃ……)
芋虫のような状態で、ぼんやりとひんやりと冷たいフローリングの上に寝転がっていれば、暫くすると彼女の目の前にハニートーストが差し出された。
彼女はそれを目にして、瞳を輝かせる。
彼の言葉を耳にしたつぐみはぼんやりしている場合ではないと最後の力を振り絞り、作業に集中した。
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「お、終わった……!」
──清広の力を借りたつぐみは、想定よりも早くすべての作業を終えることに成功した。
時刻は夜の二十時を周り、清広には帰宅後五時間も休憩無しで作業を手伝わせていたことになる。
彼に対して申し訳なさでいっぱいになりながらも、張り詰めていた緊張の糸が途切れたことで一気に眠気が襲ってきた。
「夜食ができるまで、起きていられるか」
「うぅ……凝った料理なんて、作れません……。パンでいいや……」
「わかった。用意しよう」
寝ぼけているつぐみはすっかり清広をいないものとして扱っている。
身を寄せていた彼の支えがなくなったせいで、彼女はこてりと床に寝転がった。
(起きていなきゃ……)
芋虫のような状態で、ぼんやりとひんやりと冷たいフローリングの上に寝転がっていれば、暫くすると彼女の目の前にハニートーストが差し出された。
彼女はそれを目にして、瞳を輝かせる。