口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
「送別会?」
つぐみは清広の不機嫌な声で、目が覚めた。
どうやら彼は妻の隣で電話をしているらしく、気の抜けた相槌が聞こえて来る。
「はぁ。つぐみ」
「ん……。清広、さん……?」
「これから、男女に別れて目黒海将の送別会が行われるらしい」
「目黒先生の……?」
「参加するか」
寝ぼけ眼を擦りながら話を聞いていたつぐみは、こくんと頷く。
それは彼女からしてみれば、了承したわけではなく……。
あまりにも眠すぎて、意識を保っていられなかっただけなのだが……。
「わかりました。伺います」
清広が通話を終えた瞬間。
我に返ったつぐみは、青ざめた表情で夫を見つめた。
「い、今……。私……」
「すまない、つぐみ。今回だけは、我慢してもらえないか」
愛する清広の頼みでなければ、つぐみは絶対に送別会なんかいかなかっただろう。
空気を悪くさせるだけだと、よくわかっていたからだ。
(目黒先生には、お世話になっているし……。旦那様は、清広さんよりも上の立場の方だから……)
彼女は渋々参加を了承すると、清広に飛びついた。
つぐみは清広の不機嫌な声で、目が覚めた。
どうやら彼は妻の隣で電話をしているらしく、気の抜けた相槌が聞こえて来る。
「はぁ。つぐみ」
「ん……。清広、さん……?」
「これから、男女に別れて目黒海将の送別会が行われるらしい」
「目黒先生の……?」
「参加するか」
寝ぼけ眼を擦りながら話を聞いていたつぐみは、こくんと頷く。
それは彼女からしてみれば、了承したわけではなく……。
あまりにも眠すぎて、意識を保っていられなかっただけなのだが……。
「わかりました。伺います」
清広が通話を終えた瞬間。
我に返ったつぐみは、青ざめた表情で夫を見つめた。
「い、今……。私……」
「すまない、つぐみ。今回だけは、我慢してもらえないか」
愛する清広の頼みでなければ、つぐみは絶対に送別会なんかいかなかっただろう。
空気を悪くさせるだけだと、よくわかっていたからだ。
(目黒先生には、お世話になっているし……。旦那様は、清広さんよりも上の立場の方だから……)
彼女は渋々参加を了承すると、清広に飛びついた。