口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
「何があっても、必ずつぐみの元へ戻ると誓おう」

 それに──これから清広は海上自衛官の幹部として、さまざまな職種を経験することになるだろう。

 生涯潜水艦乗りで居続けるわけではない。

 陸で勤務することもあるはずだ。

 どうなるかは、今の二人にはわからない。
 けれど……。

「俺の帰る場所は、船ではなく──つぐみの隣だ」
「はい。待っています。いつまでも、ずっと」

 愛する夫が海上自衛官であり続ける限り。
 つぐみは陸の上で、清広の帰りを待ち続ける──。
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