口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
つぐみは内心ガッツポーズをしながら、ゆっくりと立ち上がった清広の腕にまとわりつく。
「あまり、気合を入れないでくれ」
「清広さん……?」
「つぐみの可憐な姿が、見知らぬ男の前に晒されると思うだけで……。腸が煮えくり返りそうだ……」
「私の魅力に気づいてくださったのは、清広さんだけですよ?」
「いや。そんなことはない。つぐみは自尊心が低すぎる」
「いえ……。清広さんはとても整った顔立ちをお持ちですから……。隣を歩いていると、ふさわしくないと言われそうで……」
「つぐみは可憐で、魅力的な女性だ。誰にも奪わせはしない」
「清広さん……」
朝っぱらからすっかり二人の世界に入り込んでしまった夫婦は、唇を重ねることで愛を確かめ合う。
(幸せすぎて、アイスみたいに溶けちゃいそう……)
これからエアコンの涼しい風が届かぬ真夏の太陽の下へ出歩くと言うのに、すっかりつぐみの身体は清広の愛に包まれて熱を帯びていた。
(こんな調子じゃ、帰ってくる頃にはゆでタコになっているかも……)
出かける直前に日傘を握りしめたつぐみは、彼とともに徒歩で公園へ向かった。
「あまり、気合を入れないでくれ」
「清広さん……?」
「つぐみの可憐な姿が、見知らぬ男の前に晒されると思うだけで……。腸が煮えくり返りそうだ……」
「私の魅力に気づいてくださったのは、清広さんだけですよ?」
「いや。そんなことはない。つぐみは自尊心が低すぎる」
「いえ……。清広さんはとても整った顔立ちをお持ちですから……。隣を歩いていると、ふさわしくないと言われそうで……」
「つぐみは可憐で、魅力的な女性だ。誰にも奪わせはしない」
「清広さん……」
朝っぱらからすっかり二人の世界に入り込んでしまった夫婦は、唇を重ねることで愛を確かめ合う。
(幸せすぎて、アイスみたいに溶けちゃいそう……)
これからエアコンの涼しい風が届かぬ真夏の太陽の下へ出歩くと言うのに、すっかりつぐみの身体は清広の愛に包まれて熱を帯びていた。
(こんな調子じゃ、帰ってくる頃にはゆでタコになっているかも……)
出かける直前に日傘を握りしめたつぐみは、彼とともに徒歩で公園へ向かった。