口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
清広は先程までの不機嫌そうな目つきが嘘のように、口元を綻ばせた。
彼の姿を確認したつぐみは、身に着けている衣服が昨夜とは異なることに気づいた。
(私が寝ている間に、一人だけ身支度を整えたんだ……)
ブラウスの第三ボタンまで開放された胸元からは、鍛え抜かれた筋肉質な肉体が見え隠れしている。
(一体、なんのアピールなんだろう……)
清広から離れることを許されないつぐみは、白のドレスに着替えることすらできないと言うのに。
(こんなの、あんまりだ)
思わず非難の目を向ければ、清広がつぐみに声をかける。
「どうした。俺の身体に惚れたか」
そんな冗談を真顔で言われても、どう答えればいいのかわからない。
つぐみはか細い声で、彼をじっと見つめていた理由を告げた。
「着替えたんですね」
「ああ。礼服は借物だからな」
「清広さんだけ、ズルいです……」
つぐみから羨ましがられた清広は目を見張ると、彼女を抱きしめる腕の力を強めた。
やはり、手放したくないようだ。
「ああ、おはよう」
清広は先程までの不機嫌そうな目つきが嘘のように、口元を綻ばせた。
彼の姿を確認したつぐみは、身に着けている衣服が昨夜とは異なることに気づいた。
(私が寝ている間に、一人だけ身支度を整えたんだ……)
ブラウスの第三ボタンまで開放された胸元からは、鍛え抜かれた筋肉質な肉体が見え隠れしている。
(一体、なんのアピールなんだろう……)
清広から離れることを許されないつぐみは、白のドレスに着替えることすらできないと言うのに。
(こんなの、あんまりだ)
思わず非難の目を向ければ、清広がつぐみに声をかける。
「どうした。俺の身体に惚れたか」
そんな冗談を真顔で言われても、どう答えればいいのかわからない。
つぐみはか細い声で、彼をじっと見つめていた理由を告げた。
「着替えたんですね」
「ああ。礼服は借物だからな」
「清広さんだけ、ズルいです……」
つぐみから羨ましがられた清広は目を見張ると、彼女を抱きしめる腕の力を強めた。
やはり、手放したくないようだ。