口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
(図星だ……)
本気で大嫌いな人に、これほど長い間抱き寄せられていたのであれば──つぐみは全身を震わせ泣きじゃくり、必死にその腕から逃れようと大暴れしていただろう。
(途中で諦めにも近い気持ちを抱いたのも。こうして彼の腕の中でじっとしているのも。それがかつて、愛した人だから……)
つぐみは清広から指摘を受けたことにより、気づいてしまった。
本当は、もっと自分を求めてほしい。
つぐみなしでは生きていけないと、語るのならば──。
(否定しきれないほどに……私を愛して)
口先だけではなく、態度で表してほしいと。
「怖いか? 俺に再び惚れるのが」
「そんなこと……!」
「なら、決まりだな」
つぐみの説得に成功した彼は屈託のない笑顔を浮かべると、つぐみを抱きかえてベッドを降りた。
本気で大嫌いな人に、これほど長い間抱き寄せられていたのであれば──つぐみは全身を震わせ泣きじゃくり、必死にその腕から逃れようと大暴れしていただろう。
(途中で諦めにも近い気持ちを抱いたのも。こうして彼の腕の中でじっとしているのも。それがかつて、愛した人だから……)
つぐみは清広から指摘を受けたことにより、気づいてしまった。
本当は、もっと自分を求めてほしい。
つぐみなしでは生きていけないと、語るのならば──。
(否定しきれないほどに……私を愛して)
口先だけではなく、態度で表してほしいと。
「怖いか? 俺に再び惚れるのが」
「そんなこと……!」
「なら、決まりだな」
つぐみの説得に成功した彼は屈託のない笑顔を浮かべると、つぐみを抱きかえてベッドを降りた。