口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
「つぐみを取り戻すためには仕事を辞めるしかないが、約束を破ったと嫌われては元も子もない。迷っている間に、随分と長い時間が過ぎてしまった」
それは清広が十年間何をしていたかと言う疑問の答えなのだろう。
真面目な彼のことだ。
つぐみを忘れるため、真面目に仕事へ取り組んできたようだ。
「つぐみがこの地に越してくるまでは、自分の選んだ選択に自信を持てなかった。だが、こうして再び君と触れ合えた時点で、俺の選択は正解だったと胸を張って言える」
清広は暗い表情でじっと海を見つめているつぐみの隣で、力強く宣言をした。
「つぐみが責任を感じることなど、何もないんだ。すべて、口下手な俺が悪い」
清広は事実を知ったつぐみを責めることなく、すべての原因は自分にあると言った態度を崩さなかった。
(悲しむ私を、見たくないから……)
彼が一人で罪を背負い込もうとすればするほど、彼女が惨めな気持ちになると気づくことなく。
「今まで本当に、すまなかった。今さら現れたところで、つぐみにとって俺は、過去の人間だ。君の人生にはもう、必要ないと……わからないほど、子どもではない」
清広から何度目かわからぬ謝罪を受けたつぐみは、唇を震わせながら。
開いている手で、彼の胸倉に勢いよく掴みかかった。
それは清広が十年間何をしていたかと言う疑問の答えなのだろう。
真面目な彼のことだ。
つぐみを忘れるため、真面目に仕事へ取り組んできたようだ。
「つぐみがこの地に越してくるまでは、自分の選んだ選択に自信を持てなかった。だが、こうして再び君と触れ合えた時点で、俺の選択は正解だったと胸を張って言える」
清広は暗い表情でじっと海を見つめているつぐみの隣で、力強く宣言をした。
「つぐみが責任を感じることなど、何もないんだ。すべて、口下手な俺が悪い」
清広は事実を知ったつぐみを責めることなく、すべての原因は自分にあると言った態度を崩さなかった。
(悲しむ私を、見たくないから……)
彼が一人で罪を背負い込もうとすればするほど、彼女が惨めな気持ちになると気づくことなく。
「今まで本当に、すまなかった。今さら現れたところで、つぐみにとって俺は、過去の人間だ。君の人生にはもう、必要ないと……わからないほど、子どもではない」
清広から何度目かわからぬ謝罪を受けたつぐみは、唇を震わせながら。
開いている手で、彼の胸倉に勢いよく掴みかかった。