口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
「勝手に、決めつけないでください……!」
「つぐみ……?」
「私は、清広さんがいらないんじゃありません! 一人で生きていけるふりをしているだけです! そうしなきゃ、自分自身を守れなかったから……!」
──許せなかったからだ。
散々つぐみを煽っておきながら、彼女の気持ちが彼に傾いた瞬間に姿を晦まそうとする清広のことが。
「清広さんは、反省するべきです! あの時誤解がないように説明してくれたら! こんなに長い時間、離れて暮らす必要はなかった……!」
「……すまない」
「謝罪なんか、いりません……!」
感情の起伏が乏しいつぐみから怒鳴られるなど思いもしなかった清広は、大きな図体を縮こまらせながら申し訳なさそうに謝罪を繰り返す。
その姿が男らしい彼のことを愛しているつぐみの怒りに、火を付ける。
「申し訳ないと、心の底から思う気持ちがあるのなら!」
荒い息を吐き出しながら、小さな身体から大きな声が飛び出した。
浅瀬で遊んでいた家族連れが何事かと二人のことを不審そうに見つめていたが、つぐみは周りの目など気にすることなく清広に懇願した。
「つぐみ……?」
「私は、清広さんがいらないんじゃありません! 一人で生きていけるふりをしているだけです! そうしなきゃ、自分自身を守れなかったから……!」
──許せなかったからだ。
散々つぐみを煽っておきながら、彼女の気持ちが彼に傾いた瞬間に姿を晦まそうとする清広のことが。
「清広さんは、反省するべきです! あの時誤解がないように説明してくれたら! こんなに長い時間、離れて暮らす必要はなかった……!」
「……すまない」
「謝罪なんか、いりません……!」
感情の起伏が乏しいつぐみから怒鳴られるなど思いもしなかった清広は、大きな図体を縮こまらせながら申し訳なさそうに謝罪を繰り返す。
その姿が男らしい彼のことを愛しているつぐみの怒りに、火を付ける。
「申し訳ないと、心の底から思う気持ちがあるのなら!」
荒い息を吐き出しながら、小さな身体から大きな声が飛び出した。
浅瀬で遊んでいた家族連れが何事かと二人のことを不審そうに見つめていたが、つぐみは周りの目など気にすることなく清広に懇願した。