口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
「ごめんなさいね。ドレスコードの件が金沢さんに、うまく伝わってなかったみたいで……」
「いえ……。目黒先生は、何も悪くありません。トラブルを起こしてしまい、申し訳ございませんでした……」
目黒からは謝罪を受けるとは思わなかったつぐみは、気まずそうに視線を逸しながら頭を下げた。
(清広さんがいなければ、晴れの舞台を台無しにしていた……)
上司に心の奥底から申し訳ないと思っているのであれば、本来ならつぐみの方から謝るべき状況だ。
仕事が忙しいだとか、菓子折りを買う時間がなかったなど、言い訳にもならない。
(激怒されても、おかしくないよね……)
つぐみはいつ怒りをぶつけられてもいいように覚悟を決めると、勢いよく顔を上げた。
「あの。顔も見たくないほど気分を損ねたのでしたら、私……」
「何を言っているの? 金沢さんは、ちゃんとドレスコードを守って披露宴に出席してくれたじゃない。これからも同僚として、一緒に楽しく働きたいわ」
「そう、ですか……」
「安心してね。鈴木先生は、退職されたから」
「え……?」
披露宴の際に言いがかりをつけて来た同僚の名前を耳にしたつぐみは、思わず目を見開いて驚いた。
「いえ……。目黒先生は、何も悪くありません。トラブルを起こしてしまい、申し訳ございませんでした……」
目黒からは謝罪を受けるとは思わなかったつぐみは、気まずそうに視線を逸しながら頭を下げた。
(清広さんがいなければ、晴れの舞台を台無しにしていた……)
上司に心の奥底から申し訳ないと思っているのであれば、本来ならつぐみの方から謝るべき状況だ。
仕事が忙しいだとか、菓子折りを買う時間がなかったなど、言い訳にもならない。
(激怒されても、おかしくないよね……)
つぐみはいつ怒りをぶつけられてもいいように覚悟を決めると、勢いよく顔を上げた。
「あの。顔も見たくないほど気分を損ねたのでしたら、私……」
「何を言っているの? 金沢さんは、ちゃんとドレスコードを守って披露宴に出席してくれたじゃない。これからも同僚として、一緒に楽しく働きたいわ」
「そう、ですか……」
「安心してね。鈴木先生は、退職されたから」
「え……?」
披露宴の際に言いがかりをつけて来た同僚の名前を耳にしたつぐみは、思わず目を見開いて驚いた。