連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
僕はガバッと前のめりになって、ご主人様の胸ぐらをつかみそうになったのだが、何とかこらえた。
そのまま石畳に土下座をして、頭をすりつけた。
「お願いです!!しばらくここにいさせてください!!なんでもやりますから」
僕は泣きまねをしながら、素早く計算していた。
「今、帰ったら・・僕は殺されます!!」
実際、見つかればコンテナ行きか、臓器売買のどちらか・・・
「僕、身分証明も出生証明もない。親の顔も知らないのです。助けてくれる親戚もいません。
しばらくの間、かくまってください。お願いします!!」
「殺される?・・・」
うーーーんと、ご主人様はうなったが、僕にはもうひと押しすれば落ちるという確信を持った。
人道的な配慮か超法規的措置か・・・そして葛藤。
「顧問弁護士に相談しよう。ルーミン、連絡を取ってくれ」
ルーミンは上着のポケットからスマホを取り出した。
「はい。マンダレイ様の助手のルーミンです。
弁護士のウィザースさんに、つないでほしいのですが・・・」
ルーミンは何度かうなずいて、電話を切った。
「ウィザースさんは出張で、4日後に戻るそうです」
そのまま石畳に土下座をして、頭をすりつけた。
「お願いです!!しばらくここにいさせてください!!なんでもやりますから」
僕は泣きまねをしながら、素早く計算していた。
「今、帰ったら・・僕は殺されます!!」
実際、見つかればコンテナ行きか、臓器売買のどちらか・・・
「僕、身分証明も出生証明もない。親の顔も知らないのです。助けてくれる親戚もいません。
しばらくの間、かくまってください。お願いします!!」
「殺される?・・・」
うーーーんと、ご主人様はうなったが、僕にはもうひと押しすれば落ちるという確信を持った。
人道的な配慮か超法規的措置か・・・そして葛藤。
「顧問弁護士に相談しよう。ルーミン、連絡を取ってくれ」
ルーミンは上着のポケットからスマホを取り出した。
「はい。マンダレイ様の助手のルーミンです。
弁護士のウィザースさんに、つないでほしいのですが・・・」
ルーミンは何度かうなずいて、電話を切った。
「ウィザースさんは出張で、4日後に戻るそうです」