連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
トビアス様は、石畳の上に正座をしている僕を見た。
「ええと、君は・・・」
「リアムです。そう呼ばれてきましたが、本当の名前かどうかもわかりません」
そう言って、僕は頭を垂れ審判が下るのを待った。
「わかった。弁護士と連絡を取れるまで、ここにいなさい。
それに身分証明書がないと、働くことができない?そうだね。ルーミン」
「もし、外国人なら不法滞在で、収容されてしまいます」
ルーミンは表情に出さないが、過去に嫌な体験をしたようで額にしわを寄せた。
「それでは弁護士に君の事、身分証明についても相談しよう。
その間、ここでルーミンの仕事の代わりをしてもらえばいいか。明日からルーミンがいないし」
その言葉に、ルーミンは不審げに僕をチラリと見た。
「私の一時帰国を許可していただき、感謝しております。
しかし代理の人を、すでに手配をしていますが」
温室であっても、石畳は冷えている。僕は自分の両腕で体を抱きしめていた。
「ええと、君は・・・」
「リアムです。そう呼ばれてきましたが、本当の名前かどうかもわかりません」
そう言って、僕は頭を垂れ審判が下るのを待った。
「わかった。弁護士と連絡を取れるまで、ここにいなさい。
それに身分証明書がないと、働くことができない?そうだね。ルーミン」
「もし、外国人なら不法滞在で、収容されてしまいます」
ルーミンは表情に出さないが、過去に嫌な体験をしたようで額にしわを寄せた。
「それでは弁護士に君の事、身分証明についても相談しよう。
その間、ここでルーミンの仕事の代わりをしてもらえばいいか。明日からルーミンがいないし」
その言葉に、ルーミンは不審げに僕をチラリと見た。
「私の一時帰国を許可していただき、感謝しております。
しかし代理の人を、すでに手配をしていますが」
温室であっても、石畳は冷えている。僕は自分の両腕で体を抱きしめていた。