連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
僕の探索は、行き詰っていた。

どこかにオンナの存在を、証明するものがないか?

オンナの影がないのなら、戦略を変えねばならない。

例えば・・・・

彼にエチエチなセクシー系の下着をつけさせて、恥ずかしがらせる。
それも乙女系のレースで、透けているやつがいい。

キスをすると、あの桃の花がほころぶように・・その肌が濃いピンクに染まっていく
その妄想に、僕は鼻息を荒くした。

寝室のベッドのシーツ交換の時にゴミ箱の周囲を探ったが、コンドームのパッケージもない。

外でオンナと会う?
いや、彼はそもそも外に出ない。

今日だって起きたら、すぐに書斎に直行だ。

寝室で外したシーツ、枕カバーを手に半地下のランドリールームのドアを開けた。

トビアス様は自分の下着を脱ぐと、すぐに洗濯機につっこんでスイッチを入れる。

あとは自動で乾燥までやるので、仕上がった物をたたんで洗面所の戸棚に入れておくのが僕の役目だ。

ワイシャツはクリーニングに出すが、靴は磨いておかねばならない。

メイドは雇わない・・・女のかん高い笑い声が苦手らしい。

そもそも、女が嫌いなのか?

僕は腕組みをして、グルグルまわる洗濯物を眺めた。

♪~♪~♪

チャイムが鳴り、洗濯物が停止した。

ホカホカの温かいのを、作業台に取り出して・・・さて、たたむのだが・・・
ふと手が止まった。

でっかい白のブリーフ・・・

いざ、ベッドインと言う時に、相手がこれを履いているのを見たら萎えるだろう。
オンナならば・・・ちょっと引くかぁ?


まるで貞操帯のようだ。

僕は決心した。
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