連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
弁護士事務所での説明
<弁護士事務所での説明>
その弁護士事務所は、街中の一等地にあった。
何人も弁護士を抱えているようで、多くの書類を抱えた人が廊下を行きかう。
「マンダレイ様、こちらにどうぞ」
受付の女性が、応接室に案内をしてくれた。
ソファーにはすでに二人の男が座っていたが、トビアス様を見るとすぐに立ち上がり、握手をした。
「君がリアム君だね。
私は弁護士のデニス・ウィザースだ。
よろしく。そしてこちらは警察のキャラハン氏」
警察・・・と聞いて僕は体を固くした。
「君のいた組織の捜査をしている。特に人身売買のね」
僕は、トビアス様に買われた奴隷だ。
買った彼も罪に問われるのは、間違いない。
「僕は・・・何もしりません」
小さな声で答えると、キャラハンが口を開いた。
「マンダレイ氏は警察の協力者だよ。
君のいた組織のボスは、表向きは美術商だ。
専門知識がそれなりに必要なので、彼にも関わってもらった」
キャラハンは黒革の手帳を取り出し、ページをめくりながら続けた。
「君を買うという決断は、向こうとの信頼関係をつなぐため必要だった」
トビアス様は同意のうなずきをして、僕を見た。
「それに君の保護も兼ねている」
「今回はマンダレイ氏の協力のおかげで、捜査が大きく進んだのだ」
弁護士のウィザースに、僕は疑問をぶつけた。
「なぜ、僕が買われたのですか?」
あの場所には数人の奴隷、候補者がいたはずだ。
その弁護士事務所は、街中の一等地にあった。
何人も弁護士を抱えているようで、多くの書類を抱えた人が廊下を行きかう。
「マンダレイ様、こちらにどうぞ」
受付の女性が、応接室に案内をしてくれた。
ソファーにはすでに二人の男が座っていたが、トビアス様を見るとすぐに立ち上がり、握手をした。
「君がリアム君だね。
私は弁護士のデニス・ウィザースだ。
よろしく。そしてこちらは警察のキャラハン氏」
警察・・・と聞いて僕は体を固くした。
「君のいた組織の捜査をしている。特に人身売買のね」
僕は、トビアス様に買われた奴隷だ。
買った彼も罪に問われるのは、間違いない。
「僕は・・・何もしりません」
小さな声で答えると、キャラハンが口を開いた。
「マンダレイ氏は警察の協力者だよ。
君のいた組織のボスは、表向きは美術商だ。
専門知識がそれなりに必要なので、彼にも関わってもらった」
キャラハンは黒革の手帳を取り出し、ページをめくりながら続けた。
「君を買うという決断は、向こうとの信頼関係をつなぐため必要だった」
トビアス様は同意のうなずきをして、僕を見た。
「それに君の保護も兼ねている」
「今回はマンダレイ氏の協力のおかげで、捜査が大きく進んだのだ」
弁護士のウィザースに、僕は疑問をぶつけた。
「なぜ、僕が買われたのですか?」
あの場所には数人の奴隷、候補者がいたはずだ。