連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
「あなたを愛しています。だから、あなたのすべてを知りたい、感じたい」

言い終わる前に、僕の唇は彼の口をふさいでいた。

舌で強引にこじ開けると、トビアス様は少し抵抗するそぶりをみせたが、受け入れた。

「僕はあなたへの愛を感じたい。それは虚無ではないことを知りたい」

「だが・・リアム・・違う」

僕は彼のガウンをはだけ、胸の傷跡にキスをした。

指先で彼のつぼみをひねって、弾くと、トビアス様は身をよじり逃げようとした。

もう一度、唇をふさぐと、抵抗は止まった。

彼の体は、意志に反して、快感に身をゆだねようとしている・・・

「僕は今だけ、あなたのすべてを記憶に留めたい」

指先で彼の中心をなぞるように探ると、熱を帯び芯があるのが伝わる。

「男とは・・・したことが・・・」

息継ぎをしながら、トビアス様が両手で、僕の肩を押しのけようとした。

が、僕の指先に力が入ったので、腰が浮いてしまっている。

「東洋では春には桃の花を愛で、秋には菊の花を観賞すると、本に書いてありました」

僕はローションを取り出し、彼の股間に垂らした。

「リアム・・・っ、だめ・・汚い・・」

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