連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
真実の愛
<真実の愛>
僕のそばで、トビアス様は少し口を開けて熟睡をしている。
いつまでも、この時間が続けばいいのに・・・
胸の傷跡にキス、唇にキス、額にキス。
僕の腕の中、眠っているトビアス様は、無防備で可愛い。
僕も、薔薇色の夢を一緒に見たい。
それから耳元でささやいた。
「一人前になったら、またここに戻ってきます。そして、あなたにプロポーズしますから」
彼の指先にキスをした。
「だから、待っていてくださいね」
僕は、静かにベッドからすべり降りた。
右手に紙袋、左手にマランの入っているバスケットを持って、台所の勝手口から庭に出た。
鳥のさえずりと、朝の光がまぶしい。
朝一番のバスに乗り、弁護士事務所に行って、仮の身分証明書をもらう段取りになっている。
ぎぃ・・ぎぃ・・・
自転車のこぐ音とともに、植え込みからルーミンが現れた。
「おや?おはようございます。リアムさん」
「おはようございます」
ルーミンは素早く僕の持っているバスケットと、紙袋に視線をやった。
「こんな朝早く、どちらに?」
「弁護士事務所に行きます」
僕は簡潔に答えた。
「それで、私がいない間、何か変わったことがありましたか?」
ルーミンは探るような目で、バスケットを見ている。
「いいえ、何もありません」
ルーミンは自転車のスタンドをおろすと、腕組みをした。
「そうですかぁ?あなたがトビアス様を誘惑したとか?」
僕のそばで、トビアス様は少し口を開けて熟睡をしている。
いつまでも、この時間が続けばいいのに・・・
胸の傷跡にキス、唇にキス、額にキス。
僕の腕の中、眠っているトビアス様は、無防備で可愛い。
僕も、薔薇色の夢を一緒に見たい。
それから耳元でささやいた。
「一人前になったら、またここに戻ってきます。そして、あなたにプロポーズしますから」
彼の指先にキスをした。
「だから、待っていてくださいね」
僕は、静かにベッドからすべり降りた。
右手に紙袋、左手にマランの入っているバスケットを持って、台所の勝手口から庭に出た。
鳥のさえずりと、朝の光がまぶしい。
朝一番のバスに乗り、弁護士事務所に行って、仮の身分証明書をもらう段取りになっている。
ぎぃ・・ぎぃ・・・
自転車のこぐ音とともに、植え込みからルーミンが現れた。
「おや?おはようございます。リアムさん」
「おはようございます」
ルーミンは素早く僕の持っているバスケットと、紙袋に視線をやった。
「こんな朝早く、どちらに?」
「弁護士事務所に行きます」
僕は簡潔に答えた。
「それで、私がいない間、何か変わったことがありましたか?」
ルーミンは探るような目で、バスケットを見ている。
「いいえ、何もありません」
ルーミンは自転車のスタンドをおろすと、腕組みをした。
「そうですかぁ?あなたがトビアス様を誘惑したとか?」