連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
僕は鼻をすすりながら、うなずいた。

僕もここにいたい・・・あなたの側にいたい。

「ルーミン、来たばかりで悪いが、運転手に連絡をしてくれ。
着替えたら、リアムを連れて弁護士事務所に行く」

ルーミンは口角を下げて、首を傾げた。

「いいのですか?」

トビアス様の声は、小さいがはっきりと響いた。

「マランの世話も必要だし、リアムはこれから学校に通うようになる。
奨学金や入学手続きにも、保証人が必要になるからね」

僕は、まだ暴れるバスケットを抱え込んでいた。

ルーミンはその様子を一瞥すると、自転車に乗って去っていった。

「リアム、君には私の助けが必要だと思うよ。それに・・・」

トビアス様は言いよどんだ。

「君の気持ちに、どれだけ答えられるかわからないが、君がいてくれたほうが楽しい・・・」

確かに僕は、彼の未知の扉を開けてしまった張本人だ。

僕は大きくうなずいて、涙目でトビアス様を見上げた。

「トビアス様、お願いがあります」

「なにかね。言ってごらん?」

僕は・・・鼻をすすりあげて、思いを吐き出した。

「左手の薬指に指輪をつけておいてください。悪い虫がつかないように!!」
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