連理の枝と比翼の鳥 リアムとトビアス
トビアス様は一瞬、意味がわからないという顔をしたが、次に口に手を当てて笑いをこらえている。

「あと、レンリノエダって、どのような意味ですか?」

「連理の枝、比翼の鳥・・・中国の白居易という詩人が永遠の愛をうたった一節だよ」

トビアス様がふと空を見上げて、指を指した。

二羽の鳥が、天空を横切ろうとしているのが見えた。

「あと、夜の嵐は、桃の花も、菊の花も散らしてしまうのだが・・・」

トビアス様は親指の爪を噛み、頬を朱に染めた。

夜の・・・嵐・・・?
ああ、激しくするのはダメってことか?

「では・・そよ風くらいなら、大丈夫ですか?」

そう言って、僕はバスケットを置いて、トビアス様と向き合った。

「そのくらいなら・・・」

そして彼の指先にキスをして、手首にキスをした。

次は、恋人のキスをしようと思った時、
マランがバスケットから脱出して、僕のズボンの裾をくわえてグイグイ引っ張りはじめた。

「マランがご飯を欲しがっている」
トビアス様は、微笑んで言った。


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