あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
今も昔も漣の私に向ける感情は歪んでる。形は違えど私はそれを受け入れる術を知らない。どうしたらただ幸せでいられるんだろう。
そう思うと、待ち望んだキスのはずなのに苦しくなった。
「…漣」
唇を離せば重なる瞳。ただ私を反射する瞳はガラス玉のようで、そこに私は見えていないようだった。
「…私、モーニング行かないと。時間なくなっちゃうから」
ただのこじつけだった。これ以上流されてしまうのが怖かった。
「…そっか、いってらっしゃい」
「……」
「なに、行かないの?」
「いや…退いてよ」
「退かせてみろよ」
「ほんとなんなの」
本当に時間が無いからと力を込めれば仕方ないなと体を横に倒した。何故私が譲歩される側なんだと納得がいかなかったが、起き上がりソファに置いていた服に着替えるためそれを手に取った。