あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
私を暴くひと
白い背景に、明るい光を放つ照明。大きな反射板にリズムよく聞こえるカメラのシャッター音。
それらに囲まれるのが、今私のいる世界。
芸能界に入ったきっかけは流れに身を任せたからだった。
高校の頃、ショッピングをしている時に声をかけられて当時は目標もなかったので、興味本位でなんとなく。
演じることは肌に合っていた。
聞けば私は幼い頃、アイドルの真似をしてダンスや歌を親戚の前で披露するような少女だったらしい。
けれどなんとなくでうまくいくほどこの業界は甘くない。
指導を受けるうちに演じる楽しさを知った私は役者の道に本気で進みたいと思ったけれど、大学と二足の草鞋でオーディションを受けては落ち続ける日々。ただビジュアルだけは抜群に良かったので、モデルとしての需要はあるらしい。
スケジュールに閑古鳥が鳴く中でも、モデルの仕事だけはもらえていた。
そんな知名度としては鳴かず飛ばずの日々の中、彼と出会った。