あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「どうも…」
霜月さんへの挑発だとは言えず、言葉を濁した。
「もっと色んな白雪ちゃんを見てみたい。ねえ、俺を専属にしない?」
「ばか言わないでください…私みたいな売れないタレントにそんな事できるわけないじゃないですか」
「なら早く、売れっ子になってね」
言うや否や、霜月さんは首筋にキスをした。
「!?なっ…」
「ごめん。つい」
そう言って悪戯に笑う霜月さんを首筋を押さえながら睨む。
「じ、事務所に抗議しますよ…!」
「それは勘弁。また社長に怒られる」
また。その言葉で霜月さんの普段の様子が伺える。
どうせ赴いた先でこうしてちょっかいをかけては手を出しまくっているのだろう。
もう本当にやめて欲しい。
ただでさえ超絶好みの男性を前に振り回されて落ち着かないのだから。
その後の撮影も何かに目覚めたカメラマンから「誘うように」なんて指示を受けてなんとか応じているうちに終了となった。