あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
なんだかひどく疲れてぐったりしていると、諏訪さんがお疲れ様と言いながら寄ってくる。
「白雪ちゃん、今日のすごい可愛かった!新境地って言うのかな、これ多分部数伸びるよ。またお願いする事になりそうだからその時はぜひよろしくね!」
「はい…ありがとうございます」
「はあ…ほんと、漣くんが急に無理言い出した時はどうなるかと思ったけど、やっぱ彼才能あるわぁ」
悔しいけどね、と言うので霜月さんを見ればスタッフと何やら話し込んでいた。いや、正確には女性スタッフに言い寄られている?
私の視線の先を察知した諏訪さんは「あー…」と言いながら顔を寄せる。
「漣くんが現場来たら大体あんな感じなの。彼、気が向かないと仕事受けないから尚更出てきた時に捕まえておきたいんだろうね」
「そうなんですね…」
「白雪ちゃんも気をつけてね。漣くん昔から女癖悪いから。あなたのファンみたいだし、気を抜いたらパクッといかれちゃうからね!」
「はは…肝に銘じておきます…」
苦笑いを返し、仕事に戻る諏訪さんに別れを告げて見送る。
今日はこのまま直帰していいと言われているから、着替えたらさっさと帰ってしまおう。
ふう、と息を吐きながら控室に戻り来る時に着ていた服に身を包みバッグを手に取った。