あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
半笑いで言う漣は、散々焦らした割には何でもないことのように続けた。
「俺には、多分もう無理」
「…?」
意味が分からないと言うように見上げれば、漣の喉仏に鼻先が当たった。
「今さら白雪以外に触れたいとも思えないし、それ以上なんてもっと無理。寧ろ鬱陶しいとすら思う」
「…は?何、どういう…」
「言ったろ、俺の全部は白雪に向くって」
返事に迷っているうちに漣は手を頭へと動かし撫ではじめる。
「可哀想な白雪。離れてる間に他の男にしておけば自由でいられたのに」
「漣…?」
「ねえ、白雪」
漣と目が合い、その熱に思わず身を引いた。
「俺が日本に戻ったらさ、結婚してよ」
「……」
は?と声が出たのはその数分後だった。