あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「食事だけでいいんですね?」
一回言ってしまえば興味も離れるだろう。
そう念押しをすれば、クスクスと楽しそうに笑った。
「うん。約束だからね」
この際だから絶対高いところを要求してやる。アルコールさえ入れなければこっちのものだ。
「いつにしよっか」
「…撮影さえ無ければいつでも」
「お、積極的だね」
「早く済ませたいだけです」
ふい、と視線を逸らす。
「じゃあ明後日は?」
「性急じゃないですか」
「だって俺はずっと待ってたから」
「……」
霜月さんを黙って見つめ返す。
少しだけ伸びた銀色の髪は後ろで軽く結えられ、その時間だけあれから時が過ぎていたのだと実感した。
「来週までは撮影が入ってて無理です」
「えー、そんなに待たないといけないの?」
「私は別に行かなくていいんですけど?」