あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「可愛かったよ、悪女の白雪ちゃん」
「…っ」
「酷いよね。暴いてあげたのは俺なのに、どうして俺に一言もなく勝手に世に晒しちゃうかなぁ…」
するりと顔の輪郭が撫でられびくりと跳ねる。
「そ、そういう仕事です…!」
抗うように押し返すもびくりともしない。
細い見た目に反してしっかりと鍛えられているようで、しなやかな筋肉が手のひらを押し返す。質のいい筋肉は柔らかいって本当だったんだ。
「も、退いて…っ、人が来る、」
「なら、俺のお願い聞いてよ」
「っ!」
耳元で囁かれる低い声。ぞくりと背筋に走り、思考が鈍くなる。
「頷いてくれたら、すぐに離れてあげる」
この人は本当になんなんだ。
なんでこんなに私に言い寄ってくるんだ。
羞恥と混乱でパニックになっていると、ドア越しに聞こえてくるスタッフの話し声にハッと我に返った。
「わ、分かりました!」
力の限りに押し返すとようやく体が離れ、未だ冷めやらぬ熱と動悸で肩が揺れた。