あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜



「あ…いえ、なんでもないです。…えっと、その…自分、白雪ちゃんに会ったら聞きたい事があって…」

「?なんでしょう?」

「その…新木との報道は…嘘、なんですよね?」

「…。…えっと、」


私が答えに困っているとスタッフが割って入り、その手の質問はご遠慮願いますと言って鈴木の手を私から離した。

時間がきたこともあり結局返事はできぬまま男は引くことになって安心で肩を落とす。


なんだか少し怖かったけれど、こればかりは仕方ない。芸能人に理想を抱く者はなにもあの男に限った話ではないのだ。

たまたま運が悪かっただけだと気持ちを切り替え、次の順番の人をスタッフに呼んでもらう。

そうして午後の部だけでも30人ほど来てくれたファンとの交流を終え、イベントは終了となった。


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