あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「変、ですか」
「そんな訳ないよ。白雪ちゃんは何着ても可愛い」
「……」
そう言って何人口説いてきたんだろう。
昨日の萌葉の言葉を思い出して心の中で悪態をついた。
「ドラマ、好調なんだってね」
「ありがたいことに、そうみたいです」
深夜枠にも関わらず見てくれる人は多く、ネットニュースにも取り上げてもらえるくらいには話題にはなっているようだった。もちろん原作あっての人気だとは思うけど、少しでも評価してもらえるのはとても嬉しい。
短くそう言えば、手に頬を乗せていた霜月さんが何かを言いたげに見つめていた。
「…なんですか」
「俺に何か言うことは?」
「…アリガトウゴザイマシタ」
なんだか悔しくて癪で、つい棒読みになってしまった。私の返答は不満だったのだろう、霜月さんは更に追い討ちをかけてきた。
「それだけ?」
「…連絡、しなくてごめんなさい」
「んーん。それはいいよ」
来なかったら会いに行くつもりだったし、と彼はなんとも恐ろしい言葉を吐いた。