あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜


写真集の撮影は夏の発売に合わせてリゾートホテルで行われる事になった。まだ風に冷たさの残る時期でシーズンでないため人は少なく、撮影には絶好のタイミングだ。

ただ撮られる側としては、最悪のタイミングだ。
撮影は3日間。外での撮影は初日だけだけど、まあとにかく寒い。肌の露出をしていい気温じゃない。


「白雪ちゃん、寒いでしょ。はい、スープ」

「…どうも…」


準備が出来るまで毛布にくるまっていると、霜月さんから差し入れをもらった。

彼は良くも悪くもいつも通りで、相変わらず愛しいものでも眺めるように甘い視線を向けてくる。


「そのワンピース、思った通りよく似合う。白雪ちゃんに絶対着て欲しかったんだ」

「はい…けど、寒いです」


この時期にキャミソールで海岸に出るものじゃないなと、霜月さんからもらったスープを口にしながら海辺を見つめる。すると耳元に顔を寄せられ、声をかけられた。


「俺があっためてあげようか?」


瞬間カッと身体に熱が籠る。私は耳を押さえ、睨んだ。

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