あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「…ほんと白雪って、俺を掻き乱すの上手いよね」
いつもより少しトーンの低い声とは裏腹に、漣はいつもと同じく笑顔を絶やさない。
「俺がこんなに好きだって伝えてるのに、連絡ひとつくれないし、すげなく扱うし。…俺が白雪のことだけ考えて選んだ服で、平気で他の野朗に会いに行くし」
なのに、何故かその表情に、背筋が冷えた。
「…なに、言ってるの?」
発した言葉は、少しだけ震えていた。
「ただの友達との食事じゃない。野朗って…お、女の子もいるし、漣だって会った事あるでしょ」
「知らない」
「そんなわけ…」
「一緒なんだよ」
漣の手が伸び、私の腕に触れる。その手はゾッとするほどに冷たかった。
「女も男も、俺にとっては白雪以外は全部同じ。どうでもいい」
そのまま腕を引かれ、抵抗を忘れた私はそのまま漣の腕に抱かれた。
「ここにいてよ、白雪。俺だけのものになって」