あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
どういうこと?全く意味がわからない。
酔っているのだろうか。けれど酒の臭いはしない。
香るのは漣の匂いだけ。甘くて心地いい、彼そのものの香り。
混乱しているうちに漣の手が顎に添えられそのまま口付けられる。躊躇いなく入り込んできた舌は口内を弄り、もう一方の手で服の上から器用に下着のホックを外される。
そのまま漣は私を壁に背中から押し付け、直に触れた胸の頂を爪で軽く引っ掻いた。それに思わず腰を引けば主張を強めた漣の下肢を無理矢理押し付けられた。
重なる唇は離れる事なく、ショーツの中に手を突っ込まれ指を中に沈めていく。
「んっ、ぅあ…〜ッ」
押し寄せる快感に袖を掴むことしかできず、間も無くして脚が痙攣して力が入らなくなりそのままずるずると下へと腰を落とす。
同じく膝を折った漣がショーツごと下の服を剥ぎ取り、私は服を中途半端に脱がされたまま視界がくるりと回り、天井を仰ぎ見る。