ハッピーエンド・オーバー
あきくん、結婚、本気、婚姻届、計画的、結婚。
睡眠不足で処理能力が低下中の脳に、たった今聞かされた、非現実的な現実がぐるぐると逡巡している。
「はるが火事で無くした家具とか服も、結婚資金から買えば」
この場で平常を保っているのはあきくんだけだ。
「買ったとして、新居はどうするの?」
「先月かな、新しくマンションを買った」
この辺りに、と地名を混じえて説明するあきくんに向かって「買った!?マンションを!?」と、凡人よろしく驚いて詰め寄るとあきくんはようやく、少しだけ表情をかたくさせ「戸建てが良かった?」と斜め上からの返事をした。
「そういう意味じゃなくて、え、マンションを買ったの?」
「治安と立地条件を考えて一応新居用に購入したけど、不動産としていくつか所有している物件があるから、はるが好きな間取りで選んでもいいよ」
あきくんがスマホをテーブルに置く。スマホに表示されたマップアプリは、「こことか」と、あきくんの人差し指ひとつで綺麗なマンションが表示する。
「(……?何語??)」
日本語のはずなのに、いったいどうして、こんなにも理解にくるしむのか。
睡眠不足で処理能力が低下中の脳に、たった今聞かされた、非現実的な現実がぐるぐると逡巡している。
「はるが火事で無くした家具とか服も、結婚資金から買えば」
この場で平常を保っているのはあきくんだけだ。
「買ったとして、新居はどうするの?」
「先月かな、新しくマンションを買った」
この辺りに、と地名を混じえて説明するあきくんに向かって「買った!?マンションを!?」と、凡人よろしく驚いて詰め寄るとあきくんはようやく、少しだけ表情をかたくさせ「戸建てが良かった?」と斜め上からの返事をした。
「そういう意味じゃなくて、え、マンションを買ったの?」
「治安と立地条件を考えて一応新居用に購入したけど、不動産としていくつか所有している物件があるから、はるが好きな間取りで選んでもいいよ」
あきくんがスマホをテーブルに置く。スマホに表示されたマップアプリは、「こことか」と、あきくんの人差し指ひとつで綺麗なマンションが表示する。
「(……?何語??)」
日本語のはずなのに、いったいどうして、こんなにも理解にくるしむのか。