ハッピーエンド・オーバー
とりあえず、今度羽仁から詳しく話を聞くことにしよう。そうしよう。
あきくんは徐にポケットからスマホを取り出した。片手で操作するその親指がやけに色っぽい。
彼の横顔からテーブルの上へと視線をスライドさせたると、コースターの上に乗った羊柄のマグカップを手に取ると、その縁に下唇を乗せた。やさしい温度のカフェオレはまあるい味がする。美味しい。
こんなに至れり尽くせりで大丈夫なのか?同時に、本当にこの人は枢木晃仁で合っているのか?と、認識の差異に疑問を覚える。
「そういえば、指輪って必要?」
日常会話の中に盛り込まれた突拍子のないワードに、喉を流れていたカフェオレが爆ぜる。
「な、なな、なんで指輪の話になるかなあ!」
噎せながらも応戦の準備をすれば、あきくんはにやりと不敵に微笑んだ。
「俺は妹じゃなくて、嫁を甘やかさないとなあ」
さ、さっきの仕返しか……!
それとも私をからかって遊んでいるだけなのか。彼の場合、どちらも当てはまるからタチが悪い。
あきくんは徐にポケットからスマホを取り出した。片手で操作するその親指がやけに色っぽい。
彼の横顔からテーブルの上へと視線をスライドさせたると、コースターの上に乗った羊柄のマグカップを手に取ると、その縁に下唇を乗せた。やさしい温度のカフェオレはまあるい味がする。美味しい。
こんなに至れり尽くせりで大丈夫なのか?同時に、本当にこの人は枢木晃仁で合っているのか?と、認識の差異に疑問を覚える。
「そういえば、指輪って必要?」
日常会話の中に盛り込まれた突拍子のないワードに、喉を流れていたカフェオレが爆ぜる。
「な、なな、なんで指輪の話になるかなあ!」
噎せながらも応戦の準備をすれば、あきくんはにやりと不敵に微笑んだ。
「俺は妹じゃなくて、嫁を甘やかさないとなあ」
さ、さっきの仕返しか……!
それとも私をからかって遊んでいるだけなのか。彼の場合、どちらも当てはまるからタチが悪い。