この恋、温め直しますか? ~鉄仮面ドクターの愛は不器用で重い~
学内の情報が貼り出されている掲示板の前で環は彼と別れて教室へ向かう。
その背中にドンと衝撃が加わる。振り返ると、にやけ顔の麻美がふざけて環の背中を抱き締めている。
その隣にはもうひとりの親友である萌香の姿もある。
「見たぞ~。誰、あのイケメン? 薬学部の男じゃないよね」
この顔は、どうやら激しく誤解されているようだ。
「医学部の要くん。同じサークルってだけで麻美が想像しているような関係ではありません」
同じ薬学部、勉強が忙しいという条件は同じはずなのに麻美の恋愛遍歴は華やかだ。
いつも素敵な彼がいて途切れることはまったくない。
そのせいか妙に恋愛脳で、どんな話題もすぐに色恋を絡めたがるところがある。
「え~、環が男の子と話してるの珍しいから期待したのに」
「でも、本当にかっこいい人だね。蘇芳さまに似てるかも~」
頬を紅潮させて萌香が言う。『蘇芳さま』は彼女が今はまっているゲームのキャラクター。
戦国時代がモチーフらしいという程度の情報しか知らないけれど、たしかに高史郎はどことなく時代劇の登場人物っぽい雰囲気があるから萌香の主張もわからなくはない。
その背中にドンと衝撃が加わる。振り返ると、にやけ顔の麻美がふざけて環の背中を抱き締めている。
その隣にはもうひとりの親友である萌香の姿もある。
「見たぞ~。誰、あのイケメン? 薬学部の男じゃないよね」
この顔は、どうやら激しく誤解されているようだ。
「医学部の要くん。同じサークルってだけで麻美が想像しているような関係ではありません」
同じ薬学部、勉強が忙しいという条件は同じはずなのに麻美の恋愛遍歴は華やかだ。
いつも素敵な彼がいて途切れることはまったくない。
そのせいか妙に恋愛脳で、どんな話題もすぐに色恋を絡めたがるところがある。
「え~、環が男の子と話してるの珍しいから期待したのに」
「でも、本当にかっこいい人だね。蘇芳さまに似てるかも~」
頬を紅潮させて萌香が言う。『蘇芳さま』は彼女が今はまっているゲームのキャラクター。
戦国時代がモチーフらしいという程度の情報しか知らないけれど、たしかに高史郎はどことなく時代劇の登場人物っぽい雰囲気があるから萌香の主張もわからなくはない。