この恋、温め直しますか? ~鉄仮面ドクターの愛は不器用で重い~
「え?」
「緑茶も苦手?」
環はふるふると首を横に振る。
「じゃ、交換」
「あ、ありがと!」
高史郎の緑茶が環に、環のカフェオレは彼の手に渡った。彼の形のよい唇が缶の飲み口に近づく。
「たしかに……甘いな」
環は自分のもとにやってきたペットボトルに目を落とし、ある事実に思い至り固まってしまう。
(これ、要くんが口をつけてたよね?)
意識しすぎだということはわかっている。
自分は別に潔癖ではないから、大勢で鍋を囲むのも気にならないし麻美たちとスイーツをひと口交換するのもよくあること。
(でも相手が要くんだと……)
温かい飲みものが不要に感じられるほど顔が熱くほてった。
この時間が少しでも続いてほしくて環の歩く速度はいつもよりずっと遅くなる。
彼もそれに合わせてくれているのが嬉しくて、話しかける声も無意識に弾む。
「そういえばさ、この間の話の続きなんだけど」
「ん?」
唐突に切り出したので、高史郎はなんの話題がわからなかったのだろう。小首をかしげてこちらを向く。
「ほら、将来のこと」
「あぁ」
「ただの個人的な意見なんだけどね」
そう前置きして環は続けた。
「緑茶も苦手?」
環はふるふると首を横に振る。
「じゃ、交換」
「あ、ありがと!」
高史郎の緑茶が環に、環のカフェオレは彼の手に渡った。彼の形のよい唇が缶の飲み口に近づく。
「たしかに……甘いな」
環は自分のもとにやってきたペットボトルに目を落とし、ある事実に思い至り固まってしまう。
(これ、要くんが口をつけてたよね?)
意識しすぎだということはわかっている。
自分は別に潔癖ではないから、大勢で鍋を囲むのも気にならないし麻美たちとスイーツをひと口交換するのもよくあること。
(でも相手が要くんだと……)
温かい飲みものが不要に感じられるほど顔が熱くほてった。
この時間が少しでも続いてほしくて環の歩く速度はいつもよりずっと遅くなる。
彼もそれに合わせてくれているのが嬉しくて、話しかける声も無意識に弾む。
「そういえばさ、この間の話の続きなんだけど」
「ん?」
唐突に切り出したので、高史郎はなんの話題がわからなかったのだろう。小首をかしげてこちらを向く。
「ほら、将来のこと」
「あぁ」
「ただの個人的な意見なんだけどね」
そう前置きして環は続けた。