君の心に触れる時
数日後、春香の状態が少しずつ回復してきた。体力が戻り、普段通りに話すことができるようになったが、依然として心の中には葛藤が残っていた。そんな中、蓮は焦らずに彼女に寄り添い続けた。
「春香、今日は少しだけ外に出ようか?」
蓮がそう言うと、春香は少し驚いた表情を見せ、そして緊張した顔をした。
「私、外に出ても大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。少しだけ、気分転換に出てみよう。」
その言葉に春香は少し考えた後、頷いた。
「うん、少しだけ…」
蓮が優しく手を差し伸べると、春香はその手を握った。二人が病室を出ると、日差しが暖かく感じられた。春香は外の空気を吸い込み、少しだけリラックスした表情を見せる。
「ありがとう、蓮…」
その言葉には、以前よりも少しだけ素直な気持ちが込められていた。