君の心に触れる時
蓮は春香を手術室に運び込み、心臓発作への応急処置を施しながら、何とか彼女の命を繋ぎ止めようと必死だった。
しかし、彼の手は震えていた。
冷静な医者であるはずの自分が、今はただの一人の男として、愛する人を救うことしか頭になかった。
親友である智己が駆けつけ、蓮の肩を掴んで静かに言った。
「蓮、一旦落ち着け。お前が乱れてたら、春香を助けられない。」
蓮はその言葉にハッとし、深く息を吸い込む。
智己の助けを借りながら、蓮は再び冷静さを取り戻し、春香の処置に集中する。
「絶対に助ける…絶対に。」