この恋は妄想じゃありません
「乃愛ちゃんと付き合わないで」って言う?



面倒な彼女って思われたらどうしよう。



うーん、なんかいい策は…!?



結局何もいい考えが浮かばないまま次の日を迎えてしまった。



「あぁーどうしよう!」



その日、私は乃愛ちゃんが瀬名くんに告白することばっかり考えてしまって何にも集中することが出来なかった。



先生に指名されてるのに気が付かなかったり、物を落としてしまったり。



心菜ちゃんから真面目に心配されるくらいには落ち着きがなくモヤモヤしていた。



あぁーどうしよう、どんどん放課後が近づいてきている。



私が気にしても仕方ないことは分かってるのに。




そしてそのまま放課後は来てしまった。



そもそも、今日は瀬名くんと一緒に帰る予定だった。



だけど乃愛ちゃんが告白するってなると、私先に帰っちゃってもいいのかな。




っていうかどこで告白するかなと考えながら廊下をうろちょろしていたら中庭に乃愛ちゃんがいるのが見えた。



勝手に足が動いていた。
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